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2026-09-03

店舗内装の照明計画で失敗しない7つのポイント|明るさ・色・配置を施工会社が解説

店舗の内装を考えるとき、「店内を明るくしたい」「おしゃれなペンダントライトを使いたい」「商品がきれいに見える照明にしたい」という希望はよくあります。照明は、床や壁と同じように店舗の印象を大きく左右する要素です。ただ、店舗の照明計画はデザインだけで決めるものではありません。この記事では、店舗内装の照明計画で確認しておきたい7つのポイントを、施工会社の視点で整理します。

商品を見る場所、スタッフが作業する場所、レジ、入口、バックヤードでは、それぞれ必要な光が違います。さらに、照明器具の位置を決めるためには、天井の設備や電気配線、什器の配置まで一緒に考える必要があります。

店舗照明は「明るければよい」ではありません

店舗全体を明るくすれば、見やすい店になる。一見すると正しそうですが、必ずしもそうではありません。店内のすべてが同じ明るさだと、どこを見てほしいのか分かりにくくなることがあります。入口。商品。受付カウンター。壁面のディスプレイ。店名サイン。こうした場所へ光を使って視線を誘導すると、店舗の中にメリハリが生まれます。

一方で、レジやバックヤードなどスタッフが作業する場所では、雰囲気よりも作業しやすい明るさが必要です。つまり店舗照明は、「空間を照らす光」と「見せたいものを照らす光」を分けて考えることがポイントです。

① 什器レイアウトと照明を一緒に決める

店舗の照明計画で最初に確認したいのが、什器や家具の位置です。よくあるのが、照明器具の位置を決める。そのあと商品棚やカウンターの位置を決める。という進め方です。これでは、完成したあとに、「スポットライトが棚ではなく通路を照らしている」「受付カウンターの手元が暗い」といったことが起こります。

物販店なら商品棚。美容室ならセット面。クリニックなら受付や診察室。飲食店なら客席とテーブル。業種によって照らしたい場所は違います。そのため、照明は天井だけを見て決めるのではなく、床に何が置かれるのかを見ながら配置することが大切です。店舗レイアウトの考え方でもお伝えしているように、店舗では設備とレイアウトを別々に考えないことが重要です。

② 光の色を場所によって考える

照明には、暖かみを感じる色から白っぽい色までさまざまな種類があります。一般的に、暖色系の光は落ち着いた雰囲気をつくりやすく、白っぽい光はすっきりとした印象になります。ただし、「飲食店なら暖色」「オフィスなら白色」と単純に決める必要はありません。同じ店舗でも場所によって役割が違うためです。

たとえば美容室では、待合スペースは落ち着いた雰囲気にしつつ、施術スペースでは髪色を確認しやすい照明が必要になります。物販店でも、店舗全体の雰囲気と商品そのものの色の見え方を両方考える必要があります。照明器具を選ぶときは、カタログだけでなく、可能であれば実際の光を確認してから決めるとイメージとの差を減らせます。

③ 商品や素材の「色の見え方」を確認する

照明によって、同じ商品でも色の見え方が変わります。これは物販店だけの話ではありません。美容室では髪色。アパレルショップでは洋服。飲食店では料理。クリニックでは肌や空間全体の清潔感。それぞれ、照明による見え方が店舗の印象に影響します。

特に内装材を選ぶときには注意が必要です。ショールームやサンプル帳で見た床材・壁紙が、実際の店舗へ施工すると少し違って見えることがあります。これは周囲の色や光の当たり方が変わるためです。床、壁、什器の色を決めるときは、最終的にどのような照明の下で見ることになるのかまで考えておくと安心です(物販店の内装工事で失敗しない7つのポイント)。

④ スポットライトを増やしすぎない

店舗らしい雰囲気をつくりやすいのがスポットライトです。向きを変えられるため、商品や壁面を狙って照らすことができます。一方で、便利だからと数を増やしすぎると、天井が器具だらけになったり、光が重なって必要以上に明るくなったりします。照明器具の数が増えれば、器具代だけでなく配線や電気工事の費用にも影響します。

そこで、店舗全体を照らす照明。商品を照らす照明。デザインとして見せる照明。それぞれの役割を分けて考えます。店舗内装工事で予算オーバーしたら?でも触れているように、減額調整では照明器具の数量と種類を整理することもひとつの方法です。大切なのは器具の数ではなく、必要な場所へ必要な光が届いているかです。

⑤ レジ・作業スペースは手元の明るさを見る

店内の雰囲気を優先するあまり、忘れやすいのがスタッフの作業スペースです。レジ。受付。厨房。バックヤード。作業台。こうした場所では、実際に何をするのかを考えて照明を決めます。

たとえばレジカウンターなら、会計や書類の確認、商品の包装などを行います。カウンターの真後ろに照明があると、スタッフ自身の影で手元が暗くなることもあります。また、装飾照明だけでは作業に必要な明るさを確保しにくい場合があります。お客様から見える部分は雰囲気を大切にしながらも、スタッフが毎日使う場所では作業しやすさを優先することが大切です。

⑥ スイッチをまとめすぎない

意外と完成後に差が出るのが、照明のスイッチです。店舗内の照明をすべて一つのスイッチで点灯・消灯する計画にすると、「開店前の清掃では全部つける必要がない」「昼間は窓際の照明を消したい」「閉店後はバックヤードだけ使いたい」というときに不便です。

そこで、売場。入口。サイン。受付。バックヤード。など、使い方に合わせて点灯する範囲を分けておく方法があります。営業中の時間帯や自然光の入り方によって、必要な照明も変わります。照明計画では、器具の位置だけでなく、どの照明を一緒に点けたり消したりするのかまで確認してください。

⑦ 既存照明を残す場合は位置と状態を確認する

居抜き物件では、既存の照明器具が残っていることがあります。照明をそのまま利用できれば、新設する器具を減らし、工事費を抑えられる可能性があります。ただし、「点灯するから残す」だけでは判断しないほうがよいでしょう。新しいレイアウトに位置が合っているか。器具が古くなっていないか。店舗全体のデザインと合っているか。必要な場所を照らせるか。こうした点を確認します。

前の店舗では商品棚だった場所が、新しい店舗では通路になることもあります。その場合、以前はちょうどよかった照明配置でも、新しい店舗では合わなくなります。居抜きとスケルトンの違いでも整理しているように、既存設備を利用できることはメリットですが、新しい店舗計画に合わせて使えるかを判断することが大切です。

天井の設備は照明だけではありません

店舗の天井には、照明器具以外にも多くの設備があります。エアコン。換気口。スプリンクラー。火災報知設備。点検口。商業施設によってはスピーカーなどもあります。照明だけをきれいに並べようとしても、他の設備と位置が重なることがあります。

そのため実際の施工では、それぞれの設備位置を確認しながら天井全体の納まりを考えます。特にスケルトン物件から新しく店舗をつくる場合や、既存の間仕切りを大きく変更する場合は、照明・空調・消防設備をまとめて検討することが重要です。店舗物件の設備条件については、店舗物件の契約前に確認したい設備条件でも詳しく解説しています。

照明変更は着工前に決めるほうが効率的です

店舗内装工事では、「完成してから少し暗ければ照明を追加すればいい」と考えることもできます。しかし、照明器具を追加するためには電源や配線が必要です。天井が仕上がったあとでは、再び天井を開けたり、配線を露出させたりする場合があります。一方、工事前なら必要な配線を天井内へ先に通しておくことができます。

特に、商品棚の位置。受付カウンター。造作家具。サイン。など、動かさないものについては、着工前に照明との位置関係を確認してください。将来レイアウトを変更する予定がある場所では、照明の向きを変えられるようにするなど、変更しやすい計画にしておく方法もあります。

まとめ

店舗内装の照明計画では、単純に店内を明るくするのではなく、店舗の使い方に合わせて光を配置することが大切です。確認したいポイントは、①什器レイアウトと照明を一緒に決める、②店舗や場所に合わせて光の色を考える、③商品・髪色・料理などの色の見え方を確認する、④スポットライトを必要以上に増やさない、⑤レジや作業場所は手元の明るさを確認する、⑥営業方法に合わせてスイッチの範囲を分ける、⑦居抜きでは既存照明が新しいレイアウトに合うか確認する、という7つです。

照明は、工事が完成すると床や壁ほど意識されない部分かもしれません。しかし、毎日商品や空間を見せ続ける設備です。だからこそ、器具のデザインだけではなく、「何を、どこから、どのように照らすのか」まで考えて計画することをおすすめします。

カネケンでは、クリニック・物販店・買取店・美容室・飲食チェーン・オフィスなど、さまざまな店舗の内装工事に対応しています。レイアウト・什器・照明・空調などを含め、店舗全体の施工計画についてご相談いただけます。「このレイアウトなら照明はどこへ付ければよいか」「既存照明をどこまで利用できるか」「図面から概算を確認したい」といった計画段階でも、お気軽にご相談ください。概算のご相談は無料・即日目安でご回答します。

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