月極駐車場、契約者から苦情が来たら——工事で直るもの・直らないものを施工会社が切り分けます

公開日: 2026-08-11カネケン京葉コミュニティ株式会社

「雨の日に車を降りると、靴が水に浸かるんです。なんとかなりませんか」——契約者さんからこう言われた、というオーナー様からのご相談は珍しくありません。

苦情への対応がむずかしいのは、内容によって「誰が・何で応えるか」が全部違うからです。工事で直るものと、工事では直らないもの。すぐやるべきものと、まとめて直した方が得なもの。この切り分けを間違えると、お金を掛けたのに不満が残る、ということが起きてしまうんですね。

千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1970年・船橋市)が、施工会社の立場から、この切り分けをご説明します。

契約者さんからの苦情は、三つに分かれます

いただくご相談を並べてみると、だいたいこの三つのどれかに入っています。

種類よくある中身応える手段
① 車や人に実害が出る出入口で車の底をこする/穴で跳ねる/夜に段差でつまずいた工事。順番は最優先
② 使いにくい水たまり/白線が消えて隣とぶつかりそう/砂利が減って土が出てきた工事。ただしまとめ方で費用が変わる
③ 使う人の問題無断駐車/ゴミ/隣の車がはみ出してくる工事だけでは直りません

同じ「苦情」でも、①と③では応え方がまったく違います。順番に見ていきます。

①「車が傷む・危ない」系は、他より先に手を打ちます

出入口の段差で車の底をこする。穴で足をくじきそうになった。この種類の苦情は、放置の時間がそのまま次の実害につながります

それから、これは施工会社として正直なところなのですが、①の症状は放っておくと傷みの範囲が広がっていくものがほとんどです。穴は縁から欠けて大きくなりますし、段差の原因が沈下なら、下で進行しています。早く直すほうが、結果として工事も小さく済みます。

段差の直し方は「駐車場の出入口で車をこする」に、穴の応急処置は「アスファルトの穴はDIYで直せる?」に書きました。応急処置でしのげる穴か、下から直す話かは、写真を一枚いただければ見当をお伝えできます。

②「使いにくい」系は、直す中身より「まとめ方」で費用が変わります

水たまり、薄くなった白線、減った砂利。この種類は命に関わらないぶん後回しになりがちですが、契約者さんが毎日感じている不便なので、退去の理由になるのはむしろこちらです。

ここで一つ、費用の面でお伝えしたいことがあります。②の苦情が二つ以上来ているなら、別々に直すより、まとめて直す方が安く済むことが多いです。部分的な補修は、直す広さより「一度そこへ機械と職人が入ること」で費用が決まるからです。この理屈は「駐車場アスファルトの補修費用」に書きました。

水たまりの原因の見分け方は「駐車場の水たまり対策」、白線の引き直しは「白線引き直しの費用は?」、砂利の駐車場の悩みは「砂利の駐車場をアスファルトにする費用は?」をご覧ください。

③「使う人の問題」は、工事だけでは直りません

無断駐車、ゴミ、隣の車のはみ出し。ここは正直に書きます。舗装工事は、人の行動までは直せません。

ただ、工事が手伝える部分はあります。白線がほとんど消えた駐車場は、外から見ると「管理されていない土地」に見えます。無断駐車がそこを選ぶのは偶然ではありません。区画線と番号がはっきりしていて、案内の表示がある駐車場は、そもそも狙われにくくなります。このあたりの整理は「月極駐車場の無断駐車」に書きました——ゼロにはできませんという結論も含めて、正直に書いています。

当事者への請求や契約の対応となると、管理会社さんや警察、場合によっては弁護士さんの領域になります。当社がお手伝いできるのは、「狙われにくい見た目を作る」ところまでです。

返事を早くするために、「見当」を先に持っておく

もう一つ、工事の中身と同じくらい効くことがあります。返事の早さです。

苦情を受けたとき、いちばん困るのは「直すとも直さないとも言えない」状態が続くことだと思います。費用が分からないから答えられない、答えられないから放置に見える、放置に見えるから不満が育つ。この悪循環は、概算だけ先に取っておくことで断ち切れます。

直すかどうかを決める前でも、「いくらぐらいかかるものか」は知っておけます。それが分かっていれば、契約者さんには「見てもらった。直すなら◯月頃を考えている」と、具体的に返事ができます。直すと決めていなくても、返事の質が変わります。

当社では、駐車場の広さ(㎡・坪、または「縦10m×横20m」のようなおおよそ)をLINEで送っていただくだけで、その場で概算の目安を自動でお返ししています。「苦情が来ているが、直すかどうかはまだ決めていない」という段階のご相談でも構いません。

よくいただくご質問

Q. 苦情を言ってきた契約者さんに、工事の予定をどう伝えればいいでしょうか。
A. 決まっていない段階なら、決まっていないことを含めて早く伝える方がよいと思います。「業者に見てもらっています」「◯月頃を考えています」だけでも、放置とは受け取られ方が変わります。工事が決まったあとの近隣・契約者さんへのご案内の中身は「舗装工事の臭いと音は、いつまで続く?」と「工期の目安と、工事中の車の停め方」にまとめています。
Q. 苦情が出てから直すのと、先に直すのと、どちらがいいのでしょうか。
A. 費用の面では、症状が小さいうちに手を入れる方が安く済みます。ひび割れの段階なら数万円の話が、下まで傷むと面の工事になります(「ひび割れ、放置するとどうなる?」)。ただ、実際には苦情が最初のきっかけになることが多いので、来てしまったら「他に直す場所はないか」を一緒に見て、まとめるのが現実的です。
Q. 直す義務はどこまであるのでしょうか。
A. 契約の内容によって変わるところですので、管理会社さんや、契約に詳しい専門家にご確認いただくのが確実です。当社からは、症状の状態と、直す場合の内容・費用の見当をお出しします。その資料をお持ちのうえでご相談いただくと、話が早いと思います。

苦情は、駐車場を見直すきっかけでもあります

苦情への対応は気が重いものですが、見方を変えると、契約者さんが「直してでも使い続けたい」と思っているうちに届く声でもあります。何も言わずに退去してから気づくより、ずっと良いタイミングです。

三つの切り分けで言えば、①は先に、②はまとめて、③は見た目の整備と管理の組み合わせで。そして、どれであっても「見当を先に持って、返事を早く」。

駐車場の広さをお送りいただければ概算の目安を、症状の写真があれば直し方の見当を、あわせてお返しします。直すと決める前の段階から、どうぞご相談ください。

概算は「広さを送るだけ」ですぐわかります

フォームで概算を依頼するお電話の際は「駐車場舗装のホームページを見た」とお伝えください。

施工会社の私たちについて
このコラムは、千葉の建設会社カネケン京葉コミュニティ(ARCFEELGROUP)が書いています。自社の業務をAIで整えてきた記録を 建設会社のAIブログでも公開しています。