駐車場のひび割れ、放置するとどうなる? 形で分かる原因と、急ぐもの・様子見でいいもの
公開日: 2026-07-28|カネケン京葉コミュニティ株式会社
「駐車場にひびが入ってきたが、すぐ直すべきなのか」——この時期によくいただくご相談です。
先に結論を書くと、ひび割れは形を見れば、急ぐものかどうかの見当が付きます。細い線が1本入っているだけなら慌てる必要はありません。一方、亀の甲羅のように細かく割れている場合は、表面ではなく下が傷んでいるサインです。
このページでは、千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1975年・船橋市)が、ひび割れの見分け方と、放置した場合に何が起きるかをご説明します。
形で分かる、ひび割れの早見表
| 見た目 | 呼び方 | 主な原因 | 急ぎ度 |
|---|---|---|---|
| 細い線が1〜数本 | 線状のひび | 経年、温度差による伸び縮み | 低い(様子見でよいことが多い) |
| 亀の甲羅のような細かい網目 | 亀甲状のひび | 下の路盤が傷んでいる | 高い |
| 車が通る場所がへこみ、その両脇に割れ | わだち割れ | 重い車の繰り返し通行、厚み不足 | やや高い |
| 建物・縁石・側溝との境目に沿った割れ | 端部の割れ | 材料の違いによる動きの差 | 低い〜中 |
| 排水桝のまわりの割れ | 桝まわりの割れ | 桝と舗装の動きの差、施工の継ぎ目 | 中 |
一番気にしていただきたいのは、亀甲状です。これは表面の問題ではなく、下の層が支えきれなくなっている状態を表しています。
なぜ、ひび割れを放置すると悪くなるのか
理由は一つで、水が入るからです。
アスファルトの下には、砕石を締め固めた路盤という層があり、その下に地面(路床)があります。この路盤は、乾いて締まっている状態でこそ、上の重さを支えられます。
ひびから雨水が入ると、路盤に水が回ります。水を含んだ路盤はやわらかくなり、その上を車が通ると少しずつ沈みます。沈むと表面がさらに割れ、割れるとまた水が入る。これが繰り返されます。
最後にどうなるかというと、穴が開きます。舗装が抜けて、下の砕石が見えている状態です。ここまで来ると、表面を埋めるだけでは戻りません。
つまり、ひび割れそのものが問題というより、ひび割れが水の入り口になることが問題なのです。
放置した場合、時間の流れとしてはこうなります
- ひびが入る——この時点では通行に支障はありません
- ひびが広がる・増える——夏の熱と冬の寒さで、伸び縮みを繰り返します
- 周りがへこんでくる——路盤に水が回った状態です
- 穴が開く——ここまで来ると、範囲が広がります
- 周囲にも波及する——一箇所抜けると、隣接部の支えも弱くなります
どのくらいの時間で進むかは、交通量、路盤の状態、水の逃げ方で大きく変わるため、一般的な年数はお伝えできません。ただ、水たまりができる場所のひび割れは進みが速い、というのは共通しています。水が溜まっている分、入る量が多いためです。水はけについては「駐車場の水たまり」のコラムをご覧ください。
直し方の選択肢
| 状態 | 直し方 | 費用の目安(税別) |
|---|---|---|
| 細い線状のひび | ひび割れに材料を充填して水の侵入を止める | 範囲によるためお見積り |
| 一部が割れている・穴が開いた | その範囲だけ切り取って部分補修 | 50,000円〜/箇所 |
| 亀甲状が広範囲・へこみが目立つ | 打ち替え(撤去して路盤から直す) | 6,500円/㎡〜 |
亀甲状のひび割れを、表面だけ埋めても戻りません。原因が下にあるからです。埋めた直後はきれいになりますが、数ヶ月で同じところが割れてきます。ここは正直にお伝えしています。
打ち替えの見極めについては「打ち替え時期の見極め方」のコラムに詳しく書きました。ご自身で応急処置をされる場合は「アスファルトの穴はDIYで直せる?」もあわせてご覧ください。
急ぐもの・様子見でいいもの
早めに手を打った方がよいもの
- 亀の甲羅のような細かい網目状の割れ
- ひびの周りが沈んでいる、へこんでいる
- ひびの上に水が溜まる
- 割れ目から砂利や土が見えている
しばらく様子を見てよいもの
- 細い線が1〜数本、へこみを伴わない
- 建物や縁石との境目に沿った割れで、周囲が沈んでいない
ただし、様子を見る場合も、水が入り続けていることに変わりはありません。次に何かの工事をされるとき、あるいは区画の引き直しをされるときに、あわせて手を入れておくと無駄がありません。
よくある質問
Q. ひび割れの補修に、火災保険は使えますか?
A. 台風や大雪などの自然災害が原因である場合、契約内容によっては対象となることがあります。ただし、経年劣化によるひび割れは対象外とされるのが一般的です。加入されている保険の契約内容によりますので、保険会社または代理店にご確認ください。当社は保険の判断はいたしかねますが、被害の状況を写真と書面でお出しすることはできます。
Q. 自分でひび割れを埋める材料が売っていますが、効きますか?
A. 細い線状のひび割れであれば、水の侵入を減らす効果は期待できます。ただし、亀甲状の割れや、へこみを伴う割れには効きません。原因が下にあるためです。市販の材料で対応できる範囲は「アスファルトの穴はDIYで直せる?」のコラムで整理しています。
Q. ひび割れから草が生えてきました。
A. ひびが入っている証拠なので、草を抜くだけでなく、割れの状態を一度見ておくことをおすすめします。舗装の真ん中から草が出るのは、そこに土が入る隙間があるということです。詳しくは「駐車場の雑草対策」のコラムに書きました。
写真を1枚送っていただければ、見当が付きます
当社では、駐車場の広さ(㎡・坪、または「縦10m×横20m」のようなおおよそ)をLINEで送っていただくだけで、その場で概算の目安を自動でお返ししています。
ひび割れのご相談では、割れているところを真上から撮った写真があると、形が分かって見当が付けやすくなります。可能であれば、少し離れて全体が写った写真もあわせてお送りください。範囲によって、部分補修で足りるのか、打ち替えを考えた方がよいのかが変わります。
「まだ直す気はないが、急ぐものかどうかだけ知りたい」というご相談でも構いません。現地を拝見したうえで、無理のない範囲をお伝えします。
概算は「広さを送るだけ」ですぐわかります
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