冬にアスファルトは凍って割れる?——傷むのは寒さではなく、抜けない水のほうでした

公開日: 2026-09-10カネケン京葉コミュニティ株式会社

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「冬に凍って割れるのでは」と気になる方は多いようです。先にお答えすると、千葉・東京の平野部では、寒さそのものでアスファルトが割れることは多くありません。傷むとすれば、寒さではなく水です。水が抜けない場所が、冬に弱くなります。

このページでは、千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1970年・船橋市)が、冬の駐車場で何が起きるのか、どこを見ておけばよいのかを整理します。

冬にアスファルトは、凍って割れますか?

面全体が凍って割れる、ということはほとんどありません。割れるとすれば、もともとすき間があった所です。
アスファルトは、砕石と砂を石油由来の粘り気で固めたものです。夏に柔らかくなるのと裏返しで、冬は硬くなります。ただ、硬くなること自体が割れる原因ではありません。
問題は、すき間に入り込んだ水のほうです。水は凍ると体積が増えるので、細いひびの中で凍れば、ひびを内側から押し広げる。これが解けて、また凍る。この繰り返しが、もともと小さかったひびを広げていきます。
つまり冬に効くのは、寒さの強さではなく、水が残っているかどうかです。水そのものをどこへ逃がすかは「駐車場の水はどこへ逃がす?」にまとめています。

冬に効くのは寒さの強さではなく水であることを示した図解。面全体が凍って割れるのではなく、もともとすき間があった所が広がる。水は凍ると体積が増えるので、細いひびの中で凍ればひびを内側から押し広げる。いちばん動くのは日中に溶けて夕方また冷える日で、一日中凍ったままなら水は動かないが、溶けて水になりすき間に入りまた凍る回数が多いほど広がる

危ないのは「寒い日」ではなく、「溶けたあと」

いちばん動くのは、日中に溶けて夕方また冷える日です。
一日中凍ったままなら、水は動きません。溶けて水になり、すき間に入り、また凍る。この上がり下がりの回数が多いほど、ひびは広がる。千葉・東京で問題になりやすいのは、厳しく冷え込む日ではなく、こうした日が続く時期のほうでしょう。

冬に弱くなるのは、面ではなく場所です

同じ駐車場でも、傷むところは決まっています。
日陰。建物や塀の北側は、日が当たらず乾くのが遅くなります。水が長く残るぶん、同じ敷地でもここだけ傷みが早く出やすい場所です。雨あがりに水が残ること自体の原因は「駐車場の水たまり」に書きました。
すでにひびがある所。ひびは水の入口です。冬の前に細いひびが入っているなら、そこが広がります。ひびの形の読み方は「アスファルトのひび割れ」に書きました。
継ぎ目と、桝や縁石のきわ。もともと水が入りやすい線です。ここは「舗装の継ぎ目」の話と同じで、面の真ん中より先に傷みます。
冬に見るなら、面全体ではなく、この三か所を見てください。

冬に弱くなるのは面ではなく場所であることを示した図解。日陰は建物や塀の北側で日が当たらず乾くのが遅くなり水が長く残る。すでにひびがある所はひびが水の入口になる。継ぎ目と桝や縁石のきわはもともと水が入りやすい線で面の真ん中より先に傷む

融雪剤や凍結防止剤をまくときは

雪を溶かす薬は、水を増やす薬でもあります。
まいた薬は、水が凍る温度を下げて雪を解かします。解けている間は凍りにくいのですが、薬は薄まったり流れたりして、いつまでも効いてはいません。すぐ引く面ならそのまま乾いて終わり。引かない面では、薬が薄まったあとの水が残って凍り直すことがあります。薬が効くかどうかより、解けた水が残るかどうかのほうが、舗装には効いてきます。
まくのであれば、雨のあとにすぐ乾く面から。日の当たらない面は、解けた水がそのまま残りやすいと考えておく。この二つを見ておくと、解けた水が残る面が減るぶん、ひびは広がりにくくなります。
なお、薬の種類による舗装への影響については、当社では確かなことを申し上げられません。コンクリートや鉄部の話とアスファルトの話は条件が違うためです。ここは断定せずにおきます。

融雪剤をまいたときに何が起きるかを示した図解。まいた薬は水が凍る温度を下げて雪を解かすが、薬は薄まったり流れたりしていつまでも効いてはいない。すぐ引く面はそのまま乾いて終わり、引かない面では薬が薄まったあとの水が残って凍り直すことがある

除雪と、タイヤチェーンで気をつけること

雪よりも、雪をどける道具のほうが路面に当たります。
角の立った道具で、路面をこすらない。スコップやスクレーパーの角は、舗装の表面を削ります。新しい舗装は特に、表面の粒がまだ落ち着いていないので、理屈のうえでは削れた跡が残りやすい時期にあたります。押して集めるようにすると跡が付きにくくなります。
同じ場所へ雪を寄せ続けない。寄せた雪は、解けたあとその場に水を残します。毎回同じ角へ寄せていると、その一角だけ濡れている時間が長くなります。寄せ場所は、日が当たる側に取れると楽です。
タイヤチェーンは、据え切りをしない。チェーンを着けたまま停まった状態でハンドルを回すと、金具が同じ点に食い込みます。力が一点に集まるという点は夏の「夏のアスファルト」の据え切りと同じですが、夏は柔らかい面が変形するのに対し、冬は硬い面を金具が削る形になります。
どれも、お金をかけずに水を残さないための使い方です。舗装の側で何かをするより、使い方でよけられる部分が大きいところでもあります。
使い方の話はここまでです。なお、冬に舗装工事そのものができないわけではありません。ただ、合材が冷めるのが早く、路盤(地面の下地)が凍っていると締め固めが効きにくいので、動かせる時間帯は狭くなります。工期の考え方は「舗装工事は何日かかる?」にまとめてあります。

よくいただくご質問

Q. 冬に入る前に、アスファルトのひび割れは直しておくべきですか。
A. 細いひびが入っている場所があれば、冬の前に見ておくと安心です。ひびは水の入口なので、入口をふさいでおくほうが、春に広げてから直すより手間が小さくなります。ただし、寒い時期の補修は材料が付きにくいこともあるので、時期の判断も含めて現地を見てからお伝えします。
Q. 車のタイヤで雪をならすと、傷みますか。
A. 雪そのものより、下が凍っているかどうかで変わります。凍った面に強い力がかかると、もともと弱っていた所が欠けることがあります。気になるようでしたら、除雪のときに角の立った道具で路面をこすらないようにしていただくと安心です。
Q. 春になったら直せばいいですか。
A. 多くの場合はそれで構いません。ただ、ひびが広がって水が下まで入っている場合は、路盤のほうを傷めていることがあります。段差が出ている、踏むと沈む、という状態であれば、春を待たずに一度見せてください。
Q. 融雪剤や凍結防止剤は、アスファルトを傷めますか。
A. 薬の種類による舗装への影響は、当社から断定できません。ただ、影響しやすいのは薬そのものより、解けた水がその場に残るかどうかのほうです。乾きやすい面から使う、日の当たらない面は水が残ると考えておく。この使い方だけでも違ってきます。
Q. 凍った駐車場で、車や人が滑るのを防げますか。
A. 舗装でできるのは、水はけを良くして水が残りにくくするところまでです。凍結そのものを止めることはできません。滑りが心配な場所は、融雪剤や砂をまくといった使い方での対応になります。
Q. 千葉でも凍結対策は必要ですか。
A. 面全体に何かをする必要は、まずありません。手当てが要るのは、日の当たらない一角と、すでにひびが入っている所だけです。絞り込めば、費用も手間も小さく済みます。

見るのは、二か所だけで足ります

面全体に何かを塗って冬に備える、という工事は基本的にありません。気になる細いひびを個別に塞ぐのは、また別の話です。上から重ねるか剥がして直すかの分かれ目は「補修の選び方」に書いています。
見るのは、日が当たらない場所と、雨のあとに水が残る場所です。この二か所に細いひびがあるかどうかを確かめておくと、冬に広がる分を抑えやすくなります。
千葉・東京で駐車場の舗装工事をお受けしています。日陰と、雨あがりに乾くのが遅い場所の写真をお送りいただければ、急ぐ場所かどうかの見当をお伝えしたうえで、現地を確認してご提案いたします(最終確定は現場条件の確認後になります)。まずはお気軽にご相談ください。

概算は「広さを送るだけ」ですぐわかります

フォームで概算を依頼するお電話の際は「駐車場舗装のホームページを見た」とお伝えください。

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このコラムは、千葉の建設会社カネケン京葉コミュニティ(ARCFEELGROUP)が書いています。自社の業務をAIで整えてきた記録を 建設会社のAIブログでも公開しています。