アスファルトの継ぎ目——傷みは面の真ん中ではなく、線から始まります

公開日: 2026-08-03カネケン京葉コミュニティ株式会社

駐車場の傷みを見に行くと、痛んでいるのはたいてい線の上です。面の真ん中がいきなり割れることは、あまりありません。割れているのは、舗装と舗装の境目、補修した部分の縁、桝や縁石との際。つまり継ぎ目です。このページでは、千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1975年・船橋市)が、継ぎ目が弱くなる理由と、できることをご説明します。

継ぎ目は、どうしてもできます

先にお伝えしておくと、継ぎ目のない舗装はありません。

アスファルトは熱い合材を敷いて、冷めないうちに締め固めるもの。一度に敷ける幅と量には限りがあるので、広い駐車場は必ず何回かに分けて打つことになります。その境目が継ぎ目です。

継ぎ目の少ない打ち方はありますが、ゼロにはできない。ですから「継ぎ目がある=手抜き」ということではなく、どこに、いくつ作るかの話でしょう。

駐車場にある継ぎ目は、三種類です

種類どこにできるか弱くなりやすさ
施工の継ぎ目一度に打った範囲の境目施工時に処理をすれば落ち着く
補修の境目部分補修した箇所のまわり繰り返すほど増える
構造物との際桝、縁石、建物の基礎、側溝との境いちばん切れやすい

上の二つは平らな面どうしの継ぎ目なので、まだ扱いやすい方です。厄介なのは三つ目、動かないものと接している線でした。

なぜ、線から傷むのか

理由は二つあります。

一つ目、端は締め固めが効きにくい。転圧のローラーは面の上を転がって固めますが、際まで同じようには効きません。とくに桝や縁石のすぐ横は機械が入れないので、人が手道具で固めることに。丁寧にやっても、面の真ん中と同じ密度にはなりにくいのです。

二つ目、動き方が違うもの同士がくっついている。アスファルトは温度で伸び縮みしますが、コンクリートの桝や縁石はほとんど動きません。動くものと動かないものの境目には、必ず力が集まります。

この二つが重なると、線に沿って細く割れるという出方になるわけです。

継ぎ目から始まることは、だいたい決まっています

順番があります。

  1. 線状のひび——まず、継ぎ目に沿って細い割れが出る
  2. 水が入る——雨のたびに、その割れから下へ
  3. 雑草——土と種が溜まって、線の上に草が生える
  4. 際が欠ける——縁が少しずつ崩れて、幅が広がる
  5. 段差——下がやわらかくなって沈み、際で高さが変わる

「継ぎ目に草が生えている」というご相談をよくいただきます。ただ、草そのものより、そこが開いているという事実の方が大事でしょう。三番目まで来ているということなので、下に水が入っている前提で見ます。

ひび割れの読み方は「ひび割れ、放置するとどうなる?」に、雑草の対策は「駐車場の雑草対策」のコラムにまとめてあります。

直し方は、開き具合で変わります

細い線のうちは、シール材を充填して水の入り口を塞ぐ方法が取れます。費用も期間も小さく済むところです。

縁が欠けはじめているなら、その帯を切って打ち直すことに。継ぎ目の周りだけを細く帯状に直す形です。

沈んで段差になっている場合は、表面の話ではありません。下の路盤に水が回っている可能性が高いので、範囲を広げて見ます。ここまで来ると、部分補修では追いつかないこともあります(「上に重ねるか、剥がして直すか」のコラム)。

いずれも、早い段階ほど安く済むのがはっきりしている箇所。面の真ん中のひびより、継ぎ目の線の方が進みが速いためです。

継ぎ目を増やさない、という考え方

ここがいちばんお伝えしたいところかもしれません。

部分補修を繰り返すと、そのたびに継ぎ目が増えます。直したところは新しくなりますが、その周りに新しい線が四本できるわけです。数年後には継ぎはぎだらけになり、傷むのはいつも継ぎ目——そういう状態に落ち着いてしまう。

年に何度も補修が続いているようであれば、面で直す方が結果として安いことがあります。この見切りは「上に重ねるか、剥がして直すか」のコラムに書いたとおりです。

新しく舗装するときも同じで、打つ範囲の分け方は先に考えるところ。通路の真ん中に継ぎ目が来ると、車が毎日そこを踏むことになりますので、区画の割りに合わせて逃がせないかを見ます。

見ておいていただきたいところ

ご自身で確認されるなら、この三つです。

  1. 桝やマンホールのまわり——四角く割れていないか
  2. 建物や縁石との際——線に沿って隙間が開いていないか
  3. 過去に補修した箇所の縁——そこからまた割れていないか

いずれも、雨上がりに見ると分かりやすいもの。水が引くのが遅い線があれば、そこは開いています。

いただくご質問から

Q. 継ぎ目の隙間を、自分で埋めてもいいですか。

A. 市販の補修材で塞ぐこと自体はできます。ただ、中に土が詰まったまま塞ぐと、すぐに剥がれます。掃除の方が手間です。細い線であれば、無理をせず様子を見て、開いてきた段階でご相談いただく方が結局は早いと思います。DIYの線引きは「アスファルトの穴はDIYで直せる?」のコラムに書きました。

Q. 補修したところが、また同じ場所から割れました。

A. 継ぎ目からの再発は珍しくありません。多いのは、下がまだ傷んでいるのに表面だけ直した場合です。原因が下にあるかどうかは、踏んだときの沈みと水の残り方で見当が付きます。

Q. 桝のまわりだけ直せますか。

A. できます。桝の高さ調整と合わせて、周囲を四角く切って打ち直す形です。舗装の高さを変える工事のときは、桝の調整が必ずついて回ります。

Q. 継ぎ目が目立たない仕上げにできますか。

A. 施工のときの処理で目立ちにくくすることはできますが、線そのものを無くすことはできません。見た目より、開いていないかどうかで見ていただく方が実用的です。

線を見てから、面を見ます

現地に伺うと、まず継ぎ目を歩きます。面の色や見た目より、線が開いているかどうかの方が、直す範囲を決めるのに効くためです。

千葉・東京で駐車場の舗装工事をお受けしています。継ぎ目まわりの写真と、雨上がりの様子が分かる一枚をお送りいただければ、見るべきところをお伝えしたうえで現地を確認してご提案いたします(最終確定は現場条件の確認後になります)。

まずはお気軽にご相談ください。

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