駐車場のアスファルトがボロボロ・小石が取れる——原因は石ではなく「つなぎ」の老化。薄く塗っても戻りません

公開日: 2026-08-27カネケン京葉コミュニティ株式会社

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駐車場のアスファルトが「ボロボロになってきた」「小石がぽろぽろ取れる」「掃除しても砂利のようなものが出てくる」というご相談をよくいただきます。先に結論を言うと、取れているのは石そのものの問題ではなく、石と石をつないでいたアスファルト分が弱っている状態です。そして、上から薄く何かを塗っても、たいてい戻りません

このページでは、千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1970年・船橋市)が、ボロボロになる仕組みと、表面だけで済む話か下まで直す話かの見分け方、直し方の選び方をご説明します。

小石が取れるのは、石ではなく「つなぎ」が弱っている

アスファルト舗装の黒い部分は、砕石と砂を、アスファルトという油から作った材料で練り固めたものです。重さで言えば石が九割以上で、アスファルト分はほんの数パーセント。この数パーセントが、石と石を接着している「つなぎ」の役目をしています。

新しいうちは、このつなぎに粘りがあって、車が乗っても石を離しません。ところが年数が経つと、日差しと空気でつなぎが硬く、もろくなっていきます。粘りが抜けると、タイヤがこすれるたびに表面の石が一粒ずつ外れる。これが「小石が取れる」の正体です。

ですので、取れた小石を拾って戻しても意味がありません。石は悪くないんです。石を止めていた力の方が抜けています。ここを押さえておくと、このあとの直し方の話が分かりやすくなります。

ボロボロになる四つの原因

つなぎが弱る理由は一つではありません。現場で見ていると、だいたい次の四つのどれか、あるいは組み合わせです。

一つ目、年数による老化。 日差しと空気にさらされ続けると、アスファルト分は硬く、もろくなります。色が黒から灰色っぽく褪せてきた駐車場は、この段階に入っています。十数年経った舗装で表面がざらざらしてきたら、まずこれです。

二つ目、水。 ひび割れや継ぎ目から入った水は、石とアスファルト分の間に入り込んで、接着を剥がしていきます。道路の分野では「はく離」と呼ばれる現象で、水が抜けにくい場所ほど早く進みます。水たまりの周りだけ崩れが早い、というときはこれを疑います。

三つ目、油。 エンジンオイルや軽油はアスファルト分と同じ油の仲間なので、こぼれると互いになじんで、つなぎがゆるみます。同じ区画の同じ場所だけやわらかくなって崩れているなら、上に停まっている車からの油です。詳しくは「油染み・苔・落ち葉」のコラムに書きました。

四つ目、施工のときの条件。 アスファルト合材は熱いうちに敷いて締め固める材料です。運ぶ途中で冷えていたり、締め固めが足りなかったりすると、石同士の間に隙間が残り、最初からつなぎの力が弱い舗装になります。表面の層が薄いと、すり減った先にすぐ下の砕石が出てきます。「舗装して数年なのにボロボロ」という場合は、年数ではなくここを疑います。

見分けるのは「表面だけか、下までか」

小石が取れる駐車場を見るとき、私たちがまず確かめるのはこの一点です。表面のつなぎが弱っているだけなら、上の層を直せば済みます。下の路盤まで水が回っていると、上だけ直してもまた同じところが崩れます。

路面の様子見当
小石が取れて表面がざらつく。ただし平らで、へこみはない表面だけの話であることが多い
取れた跡が浅いへこみになり、雨のあと水が残る表面から始まって、下へ進みかけている
崩れた部分の下から、土や砕石が見えている表面の層が無くなっている。下も傷んでいる可能性がある
崩れの周りに亀の甲羅のような細かいひびがある。踏むと沈む下の路盤が動いている。表面の話ではない

上の二つと下の二つでは、直し方がまったく変わります。ひび割れの形から下を読む話は「ひび割れ、放置するとどうなる?」、打ち替えを考える目安は「打ち替え時期の見極め方」のコラムをご覧ください。

写真でも、このくらいの見当は付きます。少し離れて全体を写した一枚と、崩れている場所に近づいた一枚。両方あると、表面だけか下までかがだいぶ分かります。

薄く塗る補修が持たない理由

ボロボロの表面を見ると、「上から何か薄く塗って固めれば」と考えたくなります。市販の補修材には数ミリの厚さで使えるものもありますし、そういうご質問もよくいただきます。

正直に言うと、駐車場では持ちません。理由は二つです。

一つは、弱ったつなぎの上に新しい材料を載せていることです。下の石が動いているところに薄い層を貼っても、下が動けば一緒に剥がれます。塗った面と元の面の境目から、めくれるように取れていきます。

もう一つは、厚みが足りないことです。タイヤは、止まったままハンドルを切るときに路面をこするように力をかけます。数ミリの層はこの力に耐えられません。アスファルトの上に薄くコンクリートを打つ、というご相談も時々ありますが、これも同じです。アスファルトは夏の熱で動く材料なので、上に載せた薄くて硬いものは、その動きに付いていけず割れます。

穴が一か所あいた、という場合の応急処置なら常温合材という選択肢があります(「アスファルトの穴はDIYで直せる?」のコラム)。ただ、面でボロボロになっている状態は穴とは別の話で、塗る・貼るで面を直す方法は、駐車場の使われ方では続きません。

直し方は「範囲」で決まります

では、どう直すか。私たちがご提案しているのは、次の三つのどれかです。

一部だけなら、部分補修。 崩れている範囲が一か所か二か所で、周りはしっかりしているなら、その部分を切り取って、加熱した合材で入れ替えます。薄く塗るのではなく、傷んだ層を取って同じ材料で作り直す形です。費用は5万円〜/箇所(税別)が目安で、小さくてもこの金額になる理由は「補修費用の内訳」のコラムに書きました。

面で広がっているが、下は生きているなら、オーバーレイ。 表面全体が老化してざらついている、でもへこみや沈みは無い、という状態です。今の舗装の上に新しいアスファルトを数センチ重ねます。弱ったつなぎの上に厚みのある層を機械で締め固めて載せるので、薄く塗るのとは別物です。路面の高さが上がることと、下が傷んでいると同じ傷みが上に出ることは、「上に重ねるか、剥がして直すか」のコラムでご説明しています。

下まで傷んでいるなら、打ち替え。 崩れた部分から土が見えている、周りに亀甲状のひびがある、踏むと沈む。この状態は上をどう直しても持ちません。傷んだ舗装を撤去して、必要なら路盤から作り直します。6,500円/㎡〜(税別・撤去処分含む)が目安です。

道路の維持管理では、表面に薄い膜を作る工法もあります。ただ、駐車場の広さと使われ方ではご相談の段階で候補に挙がることはあまりなく、私たちもこの三つの中から状態に合うものをご提案しています。安く見える方法を選んで数年後にもう一度払う形がいちばん避けたいので、そこは正直にお伝えします。

早く進む場所、遅い場所

同じ駐車場の中でも、進み方には差が出ます。早いのは決まってこういう場所です。

  • ハンドルを据え切りする場所。 区画に入るとき、出るときに止まったままハンドルを切る位置。タイヤが路面をねじるので、弱った表面から先に崩れます
  • 出入口。 減速・加速し、向きを変える場所。公道との境目で水も集まりやすい
  • 水が残る場所。 勾配が失われて水たまりができるところは、水が接着を剥がす方向に働きます(「水たまり対策」のコラム)
  • 油がこぼれる場所。 特定の区画だけ崩れているなら、まずこれです

逆に、日陰で車の出入りが少ない区画は、同じ年数でも表面がきれいに残っていることが多いです。駐車場全体を「もう寿命だ」と決める前に、早く傷んだ場所とその理由を見ると、直す範囲を小さくできることがあります。

よくいただくご質問

Q. 取れた小石を掃除するだけで、しばらく大丈夫ですか。

A. 危険を減らす意味では有効です。取れた石が転がっていると、歩く人が滑ったり、タイヤで飛ばして車を傷つけたりします。ただ、掃除で崩れが止まるわけではなく、一度取れ始めた表面は同じ場所から広がっていきます。掃除を続けながら、どの範囲まで広がっているかを見ておいてください。

Q. 30年前に舗装した駐車場です。上にコンクリートを薄く打ってはだめですか。

A. おすすめしません。アスファルトは夏の熱で動く材料なので、上に薄く載せた硬いコンクリートはその動きに付いていけず割れます。30年経っていれば下も傷んでいる可能性が高いので、一度剥がして下から直すか、状態によってはオーバーレイになります。写真をいただければ、どちらの話かは見当が付きます。

Q. ボロボロになっている部分だけ直せますか。

A. 崩れている範囲が一か所か二か所で、周りの路面がしっかりしていれば、部分補修で対応できます。ただ、表面の老化が原因の場合は周りも同じ年数を経ていますので、直した部分の隣がまた取れてくることがあります。面で広がっているなら、まとめて直した方が結果的に安く済むことが多いです。

Q. 放っておくと、どうなりますか。

A. 表面の石が取れるとそこがへこみになり、水が残るようになります。水は接着を剥がす方向に働くので、崩れは加速していきます。へこみが穴になり、穴の周りがひび割れ、最後は下の路盤まで水が回る——この順番です。表面の段階で手を打つのと、路盤まで傷んでから直すのとでは、費用がまったく違います。

写真を二枚、送ってください

駐車場の広さ(㎡・坪、または「縦10m×横20m」のようなおおよそ)をLINEで送っていただくだけで、その場で概算の目安を自動でお返ししています。ボロボロになっている場所の写真を、少し離れた全体と近づいた一枚の二枚添えていただければ、「表面だけで済みそうか、下まで見た方がよさそうか」の一次判断もあわせてお返しします。表面だけで済みそうなら、その旨を正直にお伝えします(最終確定は現場条件の確認後になります)。

まずはお気軽にご相談ください。

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このコラムは、千葉の建設会社カネケン京葉コミュニティ(ARCFEELGROUP)が書いています。自社の業務をAIで整えてきた記録を 建設会社のAIブログでも公開しています。