駐車場の透水性アスファルトとは?——排水性舗装との違いと、選んでよい駐車場・やめた方がよい駐車場

公開日: 2026-08-22カネケン京葉コミュニティ株式会社

駐車場の補修・舗装の概算は「広さを送るだけ」・無料= 概算を依頼する/お急ぎは 047-422-1580平日 9:00–18:00

透水性アスファルトとは、粗い骨材で隙間を多く残して作り、雨水を舗装の表面から下の地面へ通す舗装です。水たまりができにくく、自治体の雨水対策の要件を満たす手段にもなります。

ただし、下の地面が水を受けなければ効きませんし、重い車が頻繁に出入りする駐車場には向きません。

このページでは、千葉・東京で駐車場舗装を手がけるカネケン京葉コミュニティ(創業1970年・船橋市)が、透水性を選んでよい駐車場と、やめた方がよい駐車場の分かれ目をご説明します。

透水性舗装は、何が違うのか

ふつうのアスファルト舗装は、水を通しません。雨は表面を流れて、勾配の低い方へ集まり、側溝や桝へ入ります。だから駐車場には勾配が要りますし、勾配が失われると水たまりができます。

透水性舗装は、この前提が違うんです。アスファルト合材に粗い骨材を使い、細かい砂分を減らして、わざと隙間を残します。雨はその隙間を通って、下の路盤へ、さらに地面へ。表面を流れる水が減るぶん、水たまりはできにくく、雨の日の水はねも少ない。

もう一つ、夏の表面温度が上がりにくいという性質もあります。隙間に含んだ水が蒸発するときに熱を奪うためで、ふつうの舗装より表面が熱くなりにくい、とされている性質です。

「排水性舗装」とは別物です

ここがいちばん混同されるところです。高速道路や幹線道路で「雨の日でも水はねが少ない舗装」をご覧になったことがあると思います。あれは多くの場合、排水性舗装。透水性舗装とは構造が別物です。

透水性舗装排水性舗装
水を通す層表層から路盤まで全部表層だけ
水の行き先下の地面へ染み込む表層の下で横に流れて側溝へ
下の層水を通す路盤水を通さない層で受ける
主な使われ方駐車場・歩道・公園道路(車道)

排水性舗装は、表層の下に水を通さない層があり、雨水はそこで横へ流れて側溝に出ます。地面には入れない構造です。道路のように重い車が高速で走る場所で、路盤を水から守りながら水はねを減らすための舗装です。

駐車場で「透水性」とお考えのときは、水を地面に戻す方の舗装です。見積書や提案書に「排水性」と書いてあったら、どちらの意味かを確かめてください。言葉が似ているぶん、行き違いが起きやすいところです。

効く駐車場と、効かない駐車場

透水性舗装は、水たまり対策の特効薬ではありません。効くかどうかは、舗装ではなく下の地面で決まります。

表面が水を通しても、下の土が粘土質で水を受けなければ、水は路盤の中に溜まったままになります。地下水位が高い土地も同じで、入る先がすでに水で埋まっています。この話は「駐車場の排水と側溝」のコラムで浸透桝について書いたことと、まったく同じです。

ですから、当社では透水性舗装のご相談をいただいたとき、先に現地の土を見ます。砂が多くて水が入る土地なら、透水性は素直に効きます。粘土質なら、透水性にしても水の行き場がないので、ふつうの舗装に勾配を付けて側溝へ流す方が確実です。「透水性にすれば水たまりは消えます」とは、土を見る前には申し上げられません。

向いている駐車場・向かない駐車場

向いている向かない
乗用車中心の月極・店舗駐車場トラック・重機が頻繁に出入りする
水はけのよい土地で、側溝まで遠い粘土質・地下水位が高い土地
自治体から雨水の流出抑制を求められている据え切り(止まったままハンドルを切る)が多い車路
夏の照り返しを抑えたい落ち葉や土砂が多く入ってくる

透水性舗装は隙間が多いぶん、ふつうの密なアスファルトより強度が落ちます。乗用車が出入りする程度なら問題になりませんが、トラックや重機が頻繁に通る場所、止まったままハンドルを切る場所では、骨材が飛んで表面が荒れやすくなります。駐車区画は透水性、よく車が回る出入口だけふつうの舗装、という分け方をすることもあります。

自治体の雨水対策と透水性舗装

東京都や千葉県、各区市には、一定規模以上の開発や駐車場で、雨水を一度に下水や川へ流さないための施設を求める制度があります。透水性舗装は、その「浸透させる施設」の一つに数えられています。

駐車場を新設するときに、役所から雨水の流出抑制を求められた、という場合は、透水性舗装で要件の一部を満たせることがあるんです。ただし、どの程度の効果と見なされるか、ほかの施設(浸透桝・貯留槽)と組み合わせる必要があるかは、自治体と敷地の条件で変わります。当社は施工の側ですので、要件の解釈は自治体の窓口へ確認いただき、それを満たす舗装の構成をご提案するところまでが役目です。

目詰まりと、手入れの話

透水性舗装には、ふつうの舗装にはない弱点があります。目詰まりです。

隙間に土砂や落ち葉の細かいかすが入り込むと、水が通らなくなります。数年でふつうの舗装と変わらない水はけになってしまった、という話は珍しくありません。落ち葉が多い場所、土の駐車場や畑が隣にある場所は、特に詰まりやすくなります。

手入れは、表面の土砂や落ち葉をこまめに掃くことと、詰まってきたら高圧洗浄で隙間を洗うことです。ふつうの舗装より手がかかる、という点は、選ぶ前に知っておいていただきたいところです。

よくいただくご質問

Q. 透水性舗装にすれば、勾配は要りませんか。

A. ゼロにはしません。目詰まりしたときや、大雨で浸透が追いつかないときに、表面を流れる水の逃げ道が必要だからです。ふつうの舗装よりは緩くできますが、低い方へ流れる向きは残します。

Q. 費用はふつうのアスファルトより高いですか。

A. 合材と路盤の構成が違うため、同じ広さならふつうの舗装より高くなるのが一般的です。金額は広さと路盤の構成で変わりますので、現地を見てお出しします。

Q. 今ある駐車場を透水性に変えられますか。

A. 表層だけを透水性に替えても、下の路盤が水を通さなければ意味がありません。多くの場合、路盤からやり直す打ち替えになります。部分的な補修で透水性にすることはお勧めしていません。

Q. 冬に凍って割れませんか。

A. 隙間に水が残った状態で凍ると、傷みの原因になります。千葉・東京の平野部では大きな問題になることは少ないですが、日陰で水が抜けにくい場所は避けた方が無難です。

迷われたら、土と水の行き先から見ます

透水性舗装は、条件が合えば水たまりが減り、雨水対策にもなる良い選択肢です。ただ、効くかどうかは舗装ではなく地面で決まり、手入れも要ります。迷われたら、現地の土と水の行き先を見てから決めるのがいちばん確実です。広さと場所をお知らせいただければ、透水性が向くかどうかを含めてお答えします。 水たまりそのものの原因は「駐車場の水たまりの原因」、アスファルトとコンクリートの使い分けは「アスファルトとコンクリートの違い」のコラムもあわせてご覧ください。

概算は「広さを送るだけ」ですぐわかります

フォームで概算を依頼するお電話の際は「駐車場舗装のホームページを見た」とお伝えください。

施工会社の私たちについて
このコラムは、千葉の建設会社カネケン京葉コミュニティ(ARCFEELGROUP)が書いています。自社の業務をAIで整えてきた記録を 建設会社のAIブログでも公開しています。